多田侍塾

 
 
【当塾の趣旨および方針】

多田侍塾は、侍の知と心を学ぶ場であり、和を尊ぶ。
徳川将軍が教育の基礎とした平和の兵法。これを中心にすえ、武士の戦略、技、心、感覚などを伝えながら、広い社会やコミュニティーに貢献できる、温和で賢明な人物を育成する。


【point1】 侍と和

徳川家の武士は、戦国時代を終わらせ、長く続く平和な世を作りました。
侍といえば、その勇猛さや戦略ばかりが注目されがちです。しかし、当塾では「和」を尊び、周囲の人や社会全体と調和する生き方を奨励します。


【point2】 心と身体を大事にする

現代で「塾」というと、受験のための学習塾や、何かの知識を得る場というイメージが強いと思います。 しかし、当塾では、武術の心持ちや身体感覚などを取り入れ、頭だけでなく、心身を重視しながら兵法を学んでいきます。
頭、心、体のすべてを意識しつつ、いずれも酷使することなく、バランスよく育てていくのが目標です。
頭に知識を詰め込むだけではない。体をひたすら鍛えるのでもない。心にばかりとらわれるわけでもない。
人間として、様々な要素を大切にしながら、成熟した、立派な大人になる。これが大事と考えます。


【point3】 柳生新陰流から生まれた多田新陰流の兵法

徳川将軍家の御家流であった柳生新陰流。その兵法は「切らず、とらず、勝たず、負けざる」剣といわれました。
敵が白刃をもって切りかかってきた際にも、自分は相手を「切らず」、命を「とらず」に争いをおさめる。これは画期的な兵法であり、江戸時代の将軍、大名などが学びました。
当塾では、柳生新陰流の型や考え方を中心にすえることで、平和主義を掲げるとともに、それを綺麗事ではない形で説き、伝えます。
柳生の兵法は、人と人との攻防の理をよく表しており、物理法則も含めた自然の法則を端的に学べる優れた教育ツールです。
江戸の三代将軍、徳川家光は、兵法指南役の柳生宗矩から刀法を学ぶと同時に、政治や心の持ちようについても導きを受けたといいます。
この柳生新陰流の型に、様々な武術の身体感覚や知恵を加えた多田新陰流の兵法を指南します。
また、柳生の剣を応用した徳川将軍の「大なる兵法」も教示します。


【point4】 枠を超える創造性

ユニークな指南法、教材などにより、創造性を大切にし、楽しく学べるよう工夫します。
講義では、時代小説作家の多田容子が、自ら書いた物語や解説文などをテキストとして話をします。実際に剣術の型を体験しつつ、兵法への理解を深めることもあります。
余談やフリートークを重視し、その時々のテーマに関連した現代の話や、別ジャンルの話なども自由に語るスタイルを考えています。
歴史の基本的事実は踏まえつつも、その枠を超え、大きく想像を膨らませたり、侍達の心理を察したりしながら、新しい知恵を身につけていきます。
多田新陰流の剣術では、古伝の型を行いますが、剣術以外の様々な武術の稽古法も取り入れ、身体の使い方全般を学びます。心の有りよう、ものの考え方などについても工夫、修行し、自由自在の境地をめざします。


【point5】 「裏」を重視

兵法の根本は「表裏」だといわれます。つまり、「裏」が非常に重要であり、表面的な出来事や人の動きだけを見ていても、物事の本質は洞察できません。侍たちの真の戦略も、理解できないと考えられます。
そこで当塾では、歴史の裏の世界に光を当て、社会現象や人間関係などの深い部分を観ていきます。
講師は長年、時代小説を書く中で、隠密や忍び、柳生一族、服部半蔵などの生き様に思いを馳せ、世の「裏」で活躍した人物達を描いてきました。その過程で感じたこと、身につけた考え方などを伝え、塾生の人生が、厚みや奥行きのあるものになるよう指南したいと考えています。


多田侍塾 二つの学び方


【徳川将軍 兵法塾】

徳川将軍のような大きく広い視野で、兵法を学びます。
徳川家康やその子秀忠、孫の家光は、柳生の兵法を政治や国づくりに用いました。 柳生宗矩は、こうした将軍の兵法を「大なる兵法」と呼んでいます。
その境地をめざす講座です。
剣術(狭義の兵法)そのものを深く掘り下げるというよりは、兵法の戦略的な面を重視し、仕事に応用する道を考えたり、社会を適切にとらえる眼を養ったりします。
歴史や社会の大枠、構造などをつかみたい方、徳川将軍の政に興味のある方、人間心理について考えを深めたい方などにお勧めです。
この兵法塾は講義がメインです。しかし、柳生の兵法を知るため、講師が剣の実演を行なったり、受講生が剣術の体験をするような機会ももうける予定です。 武術によって身体をほぐしたり、心を柔軟にする方法なども指南します。
「世界を江戸時代にする」というビジョンを共有する人達が集まる場になればと考えおり、同志の皆さんが出会い、交流し、刺激し合えるような塾にしたいと思います。

東京都内で塾の運営を考えております。形式に関しては、まだ試行錯誤の段階です。
講師は現在、テキストの執筆に力点を置いております。

お問い合わせ、協力のお申し出などは、下記のアドレスよりメールでお願いいたします。


【多田新陰流 剣術】

日本古来の剣術が学べます。武術の身体技法、柳生新陰流の型や理合などを、深く理解したい方にお勧めです。
新陰流の型は、あらゆる戦いの場面を想定しており、様々な攻防の理を網羅しています。このため、剣術を体系だって学ぶことができます。
徳川将軍兵法塾の「大なる兵法」に比べると、個人の生き方や心身に注目し、より細かい兵法を身につけていく場です。
一対一のコミュニケーションや、対人対応術などに活かせます。
剣の実技を行ないながら、自分の心身と向き合い、成長していけるよう指南します。
上記の「大なる兵法」と両方を学ぶこともできます。

詳細は下記のアドレスからメールでお問い合わせ下さい。


メールの送付先はこちらです。